 
働くヒント BOOK LIST
働くってことを一度立ち止まって考える…そんなときに読みたい本。
2040年「仕事とキャリア」年表
「この先20年、仕事に困らないのは、どんな人?」表紙の一文を目にして、ドキッとした方も多いのではないでしょうか。『2040年「仕事とキャリア」年表』は、日本人の仕事と働き方の未来を予測し、将来のために、今だからできる備えがあることを提示する一冊です。
著者の植田統氏は、企業の社長を務める傍ら、40代後半で司法試験に挑戦しました。就職、転職をし、社長になった後、弁護士になるという大学時代の夢を叶えたのだそうです。氏は、どのようなビジョンを持って、このキャリアを築くことができたのでしょう。
これから就職活動を始める方、また、今の働き方に迷いや不安がある方は、この機会に、少し立ち止まって考えてみませんか。未来の仕事とキャリアをつくるヒントが見つかるかもしれません。
日本の雇用制度が変わる?
まずは、日本人の働き方の現状を知りましょう。第1章~第2章では、アメリカの「ジョブ型雇用」と、日本の「雇用制度(メンバーシップ雇用)」の現状について解説。それぞれの採用や評価方法の違いだけでなく、アメリカの年収事情や日本の給与が安い理由についても触れています。
第2章では、年功序列・終身雇用・定年退職制度を軸とした、日本の「メンバーシップ雇用」が限界に直面していることも説明。今後20年間で、日本も「ジョブ型雇用」へと切り替わることを予測しています。
* 参考
「あしたの人事 On Line」より
メンバーシップ型雇用とは?ジョブ型雇用との違いやメリット・デメリット、移行すべきかを解説 
この先20年の未来予測「仕事とキャリア」年表
第3章では、今の日本の状況から仮説をたて、日本人の「仕事とキャリア」に今後20年間で何が起こるのかを予測しています。
「この先20年何が起こる?」
・2025年 「大リストラ」開始
※「この先20年」何が起こる?(P2~P5より)
・2027年 「学び直し」が過熱
・2029年 若手社員の「転職」が激増
・2031年 サラリーマン「超格差社会」に
・2033年 社長は「外国人」「女性」の時代
・2037年 「若手社員」が大量流出!?
・2039年 ついに年金崩壊
・2041年 「スタートアップ企業」が急増
・2043年 「サラリーマン消滅!?」
著者は、いずれ日本型のサラリーマンが消滅し、新しい時代がやってくると予想しています。その時代に備えるために、私たちには何ができるのでしょうか。
年表には、衝撃的なワードが並んでいます。けれど、この章を読むと、将来に向けて今からできる対策があることにも気づかされます。それは、「学び」です。ここでは、スキルアップのために40代になる前に「自分の知識、経験の範囲をできるだけ広げておく」ことを提案。中高年でも「自分の専門領域の延長線上でのスキル開拓を目指していく」ことが、効果的であると述べています。
* 参考
「資格の学校TAC」より
人気資格ランキング|2022年ver 
新しい時代の仕事とキャリアのために、今できること
第4章では、ビジョンを持ち、自分のキャリアを磨いてゆくポイントが紹介されています。「専門分野の知識を学び直す」「プレゼン能力をあげる」「マインドセットを切り替える」等、すべて「自分のスキルを売り物にして働く」「ジョブ型雇用」の時代に向けて備えることが、重要だと感じられる内容です。
著者は、このように語っています。
なぜ、キャリア・ビジョンを設定できないのかといいますと、多くの方が「ビジョンを設定したら、一生それを追い続けなければならない」と思ってしまうからです。でも、それは違います。ビジョンは時々変わっていいのです。
※「まずは、自分のキャリア・ビジョンを描く」(P169より)
今の段階でなりたい自分をイメージしてビジョンを持つ。興味の対象や方向性が変わったら、新たなビジョンを設定し試行錯誤すればよい。その繰り返しこそがビジョン設定のプロセスだと述べているのです。
* 参考
「JMOOC(ジェイムーク)」より
無料で学べる日本最大のオンライン大学講座 
* 参考
「Daijob.com」より
日本で学べるMBA(国内 MBA スクールリスト) 
 最後に、この本で紹介されているジョセフ・マーフィーの言葉を引用します。
大切なのは「現在」であり、その積み重ねの「未来」なのです。
ジョセフ・マーフィー
将来のことを考えて不安になることは、誰しも経験があると思います。けれど、20年後の未来は唐突にやってくるわけではありません。今できることを一つ一つこなすことが未来を創るのだと思うと、心なしか気持ちが楽になる気がしませんか。このマーフィーの言葉は、著者から読者へ向けたエールなのかもしれません。
この本で紹介されているサービス
* 国内最大級のハイクラス転職サイト「BIZREACH ビズリーチ」 
* ビジネスマッチングサービス「Yenta」 
* ビジネス版マッチングアプリ「バーチャルランチクラブ VIRTUAL LUNCH CLUB」 
* プログラミングで 人生の可能性を広げよう「progate」 
[著者紹介]
植田統(うえだ・おさむ)
国際経営コンサルタント、弁護士、名古屋商科大学経営大学院(MBA)教授。
1957年東京都生まれ。東京大学法学部を卒業後、東京銀行(現・三菱UFJ銀行)入行。ダートマス大学エイモスタックスクールにてMBA取得。その後、外資系コンサルティング会社ブーズ・アレン・アンド・ハミルトン(現PWCストラテジー)を経て、外資系データベース会社レクシスネクシス・ジャパン代表取締役社長。そのかたわら大学ロースクール夜間コースに通い司法試験合格。外資系企業再生コンサルティング会社アリックスパートナーズでJAL、ライブドアの再生に携わる。2010年弁護士開業。14年に独立し、青山東京法律事務所を開設。
著書に『人生に悔いを残さない45歳からの仕事術』『企業再生7つの鉄則』(いずれも日本経済新聞出版社)、『残業ゼロでも必ず結果を出す人のスピード仕事術』(ダイヤモンド社)、『日米ビジネス30年史』(光文社)などがある。
(ライター : 折笠静香)



























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